自動売買ツール

令和のEAの評判から見えたトレンド相場に対する脆弱性

Twitterで無料配布されている令和のEA。

「令和」というストレートな名前のインパクトもあって、Twitterでは話題になっているようです。

本記事では令和のEAの評判や利用者の実績を調査

その結果、完全放置で利益を狙うのは難しいことが分かりました。

令和のEAの概要

令和のEAの公式Twitterやnoteで公開されている基本情報はこちら。

  • 通貨ペア:英ポンド/米ドル(GBPUSD)
  • 想定月利:5~10%
  • 推奨証拠金:20万円以上
  • 推奨設定:証拠金20万円ごとに0.01ロット
  • 売買ロジック:順張りで小さい利確を狙う仕様(ナンピンマーチン)
  • 機能:スプレッドフィルター搭載(ボラティリティが高い相場ではポジションを取らない)
  • 使用FX業者:XMTrading、Tradeview

特筆すべきは売買ロジック

公式では「小さいpipsで利確していく」とありますが、実績を見る限りナンピンマーチンのロジックを採用しているようです。

ナンピンとは、保有ポジションと逆の値動きが見られたとき、同じポジションを追加していく投資手法

例えば、最初105円で買いエントリー、その後価格が下がり95円になったときにも再度ポジションを保有したとしましょう。

ナンピンの仕組み
引用元:OANDA Japan

2つのポジションにかかった金額を合計すると200円、つまり1ポジション100円で取得したことになります。

その後価格が反発して100円まで戻ったときに決済すれば損益は0に、100円以上になれば利益になります。

最初にエントリーした105円まで戻らなくても利益になるというわけです。

また、マーチンとはマーチンゲールという理論上必ず勝てるギャンブル手法の一つ

かけた金額で負けたとき、かけた金額を倍にして再び勝負していくというものです。

100円で負ければ次は200円、また負ければ400円と倍々にしていきます。

最終的に1勝すれば、これまでかけた分を取り返すことができるため負けることはありません。

FXの場合、ナンピンするたびに金額を倍にしていくことを指します。

ナンピンとマーチンの2つの手法は本来難易度の高い手法ですが、令和のEAおかげで誰でも活用できるようになりました。

また、令和のEAにはスプレッドフィルターという機能もついています。

相場を見てボラティリティが高い(値動きの幅が大きい)と判断するとポジションを取らない仕様になっています。

そんな売買ロジックを持つ令和のEA。

次に実績に注目してみましたが、令和のEAには利用者の裁量判断が絡んでくることが分かりました。

令和のEAの実績は利用者の裁量次第?

自動売買で利益が狙える令和のEAですが、結論から言うと完全放置で利益が狙えるわけではありません

その理由として令和のEAは相場を選ぶEAであり、場合によっては裁量による判断を下す必要があるからです。

というのも、令和のEAは小さく利確を繰り返す売買ロジックであるため、一定の価格幅で値動きを繰り返すレンジ相場に真価を発揮します。

一方、価格が一方向に動くトレンド相場では利益どころか含み損を抱えてしまう可能性もあります。

例えば、2021年9月下旬に英ポンド/米ドルの価格が下降トレンドになったときに、大きな損失を被っている人が見られました。

英ポンド/米ドルのチャート
引用元:TradingView

令和のEAの口コミ1
引用元:あいち

令和のEAの口コミ2
引用元:頑張りまん@FX

価格が下落したことによって、保有ポジションの含み損が膨れ上がっています。

このように令和のEAはトレンドに弱いことが分かります。

ただ、令和のEAで発生しうる損失は利用者の裁量判断次第で回避できる可能性があります

仮に相場の流れを読むことができれば、トレンドに乗るのを防ぐために事前にEAを停止する判断ができるでしょう。

また、トレンドに乗ってしまったとしても深手を負う前に手動でポジションを手放せられれば、大きな損失を免れます。

レンジ相場でコツコツ順当に得た利益を一度のトレンド相場で溶かしてしまっては元も子もありません。

運用後は放置するのではなく、裁量判断で令和のEAをコントロールできれば、利益獲得のチャンスがあるといえます。

完全放置で運用してしまうと損失を被る可能性がある令和のEA。

とはいえEAの稼働を常に監視し、要所要所で裁量判断を加えていくのは不可能です。

また、そもそも裁量判断が自身がないという方もいるかもしれません。

そんな裁量判断が難しいと感じる人は、あなたに代わって裁量判断を行ってくれるツールを活用するのも一つの手段といえます。

中には、プロトレーダーの裁量+自動売買EAの完全放置で利益を狙う方法も存在します。

気になる方は以下のページもご参照ください

▽プロトレーダー+EAの自動売買ツール▽
【ZOOシステム】の詳細

令和のEA利用者の評判

令和のEAについての評判を集めました。

ポジティブな意見としては、「破綻の気配がなく安心感がある」という声が上がっています。

令和のEAの口コミ3
引用元:K2@EA情報収集垢

令和のEAは小さい利益を狙ってコツコツ積み上げていくのが特徴。

基本的に含み損を抱えないように設定されているため、大きなリスクを背負う心配は少ないといえます。

運用における心理的なストレスは少ないにかもしません。

ただ一方では、エントリーポイントに不満を感じている人も

令和のEAの口コミ4
引用元:えんとろ

令和のEAは、利用者にとって納得できないところでエントリーすることもあるようです。

場合によって利確が難しいと判断すれば、自分でポジションを手放すのも一つの手段だといえます。

裁量判断ができれば、克服できる悩みかもしれません。

令和のEAのバックテスト

公式noteでは令和のEAのバックテストが公開されています。

令和のEAのバックテスト
引用元:令和のEA@FX自動売買無料配布

2019年1月~2021年4月までの2年弱の期間で、証拠金は2,000ドル。

勝率は買い・売りともに7割で、グラフは綺麗な右肩上がりで資金を増やしていっています。

テスト結果を見ると特に問題ないように思えますが、1つ気になったのが最大ドローダウン

※ドローダウンとは最大資金からどれくらい下落があったかを表す数値。

バックテストでは、59.11%と6割近く落ちることがあるようです。

公式では明記されていないものの、テスト期間から判断しておそらくはコロナショックによる下落なのではないかと推測できます

トレンドに弱い令和のEAが、コロナショックのような急落の影響を被ることは容易に想像できます。

あくまでバックテストにすぎませんが、結果からも分かるように価格が大きく動く場面では運用に注意した方が良いかもしれません。

令和のEAのフォワードテスト

令和のEA公式Twitterではおよそ1か月ごと運用実績を取引画像とともに公開しています。

令和のEAの実績
引用元:令和のEA@FX自動売買無料配布

公開されている実績はどの月もおおむねプラスとなっています。

そのほか、公式Twitterでは不定期でmyfxbookによるフォワードテストも公開されています。

令和のEAのmyfxbook
引用元:令和のEA@FX自動売買無料配布

ただ、公開されているのはmyfxbookのスクリーンショットのみ

運用口座そのものを一般公開しているわけではなく、画像による断片的な情報の掲載にとどまっています。

令和のEAを利用するには

令和のEAは公式Twitterにて公開されている公式LINEから受け取ることができます。

令和のEAの公式LINEへの誘導ツイート
引用元:令和のEA@FX自動売買無料配布

LINEに登録後、令和のEAを利用したいことを連絡することで、案内が返信されます。

その案内を確認してEA導入を進めていきます。

おそらく、指定の口座開設についても案内されます。

実際に取引するまでは公式の案内に従って進めるようにしましょう。

公式から令和のEA第二弾が登場

12月20日、令和のEAの公式Twitterにて令和のEAの第二弾にあたる「EAボナンザ」というEAの配布が開始されました。

売買ロジックなどEAの詳細については公開されていないものの、月利15%~20%と令和のEAよりも高い月利が狙えるEAと公言されています。

EAボナンザの説明
引用元:令和のEA@FX自動売買無料配布

なお、令和のEAのように長期間配布する予定はないとアナウンスされており、期間限定での配布となるかもしれません。

基本情報

名称 令和のEA
公式Twitter https://twitter.com/reiwanoEA

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