マネースクエアから提供されているFXの自動売買サービスのトラリピ。
最初に設定をすればあとは自動で運用して利益を狙いますが、利用者の中には失敗して損失を出したという人もいます。
そこで今回はトラリピを利用した時にありがちな失敗パターンとその理由をまとめました。
失敗を避けるためにどんなことに気を付けてトラリピを運用するべきかまで明らかにしています。
また、トラリピで稼いでいる利用者が参考にしている個人トレーダーのブログやそこで公開されている売買設定も紹介します。
目次
トラリピでありがちな失敗パターン3選
トラリピ利用者が陥りがちな失敗は、大きく分けると以下の3つに分けられます。
- 下手な損切り
- 売買設定があいまい
- 安易な通貨ペア選び
トラリピの運用中に問題が起こる場合や運用設定に問題がある場合など失敗する例は多岐にわたります。
下手な損切り
自動売買を行うトラリピでも、予想レンジから大きく外れた時は利用者自身で損切りを行わなければなりません。
このとき損切りをしない、もしくはうまくできないとせっかくの運用が失敗に終わるパターンもあります。
例えば買いで新規注文を入れる設定のとき、相場が大きく下落していくとします。
そのままにしておけば含み損ばかりが増えるどころか、決済注文が入らず塩漬けとなる場合も考えられます。
また、最悪なパターンとしてはストップロス設定で設定した価格まで下がってしまった時。
ストップロス設定では自動で全ての保有ポジションをロスカット(決済)します。
利益になりえたポジションまで決済されてしまうため、結果的に大きな損失を被ることに。
ストップロス設定をつけない選択肢もありますが、多額の含み損が抱えたまま取引が全く行われないという状況にもなりかねません。
そうならないためにも、ストップロス価格になるまでにポジションを損切りする意識が成功のカギとなります。
適当な売買設定
トラリピ運用前に決める売買設定をほとんど検討もせず、なんとなくで決めてしまうと失敗する可能性があります。
トラリピで設定できるのは基本的に通貨ペア、売買方向、レンジ、1ポジション当たりの注文量、仕掛けるトラップ本数、利益金額の6項目。
特に注文量とトラップ本数の設定は慎重に行わなければなりません。
例えば米ドル/円、買いの設定で1万ドルを10本か、1,000ドルを100本かで設定するとします。
どちらも10万ドルの取引量になるわけですが、実際にされる注文に大きな違いが生まれます。
仮に価格が110円から109円手前まで下がる場合で考えます。
仮に109円の一歩手前で価格が上がった場合、1万ドルでは注文が入りませんが、1,000ドルでは9ポジションの注文が入ります。
引用元:マネースクエア
同じ値動きでも一方では注文から決済が行われ、一方では注文さえ入らないという状況も考えられます。
単に注文量を増やせばいいというわけではありませんが、設定によってトラリピの運用そのものが変わってきます。
運用設定の際にはこのことを意識して行うようにしましょう。
間違った通貨ペア選び
トラリピはレンジ相場での値動きで利益を出す仕組みです。
そもそもレンジ相場にならない通貨ペアを選んでしまうと、トラリピで思ったような利益が狙えないという失敗に陥ることにもなります。
特に南アフリカランド/円やトルコリラ/円といった高いスワップポイントが期待できる通貨ペアには注意が必要です。
これらの通貨ペアは高金利である反面、価格の変動性が高いという特徴を持っています。
現時点でレンジ相場を形成していてもすぐに上昇・下降トレンドになりやすく、レンジ相場が長続きしません。
例で挙げると、直近3か月(2021年7月~9月頃)のトルコリラ/円は比較的綺麗なレンジ相場を見せています。
引用元:楽天証券
しかし、過去5年のデータでは下落の一途をたどっていることが分かります。
引用元:楽天証券
これではお世辞にもレンジ相場を形成する通貨ペアとはいえません。
短期的なレンジ相場で利益を狙えるかもしれませんが、長期で見た時にはトラリピで運用するにはあまり向かない通貨ペアです。
高スワップによる利益も魅力的ですが、トラリピではレンジ相場による利益に集中するようにしましょう。
トラリピで失敗しないための4つの注意点
トラリピで失敗を避けるためには以下の4つに注意しましょう。
- 選んだ通貨ペアはレンジ相場を形成するか
- 想定するレンジは適切か
- 仕掛けるポジション数は適切か
- もしもの時の損切りルールは適切か
念頭に置いていくことで、トラリピで損失を出してしまう可能性を抑えられます。
選んだ通貨ペアはレンジ相場を形成するか
投資する前に通貨ペアが一定の価格帯で動いているか確認しておきましょう。
トラリピの運用では、突発的な上昇トレンドや下降トレンドになりやすい通貨ペアはあまり向きません。
高金利の通貨ペアでスワップ益も狙おうとすると、かえってトラリピによる為替益が出なくなる可能性も考えられます。
米ドル/円などの比較的安定した値動きを見せる通貨ペアを選択するのが賢明といえるでしょう。
想定するレンジは適切か
トラリピで仕掛けるレンジ幅の設定にも気を配りましょう。
トラリピでは今後相場が上がるか下がるかの予想をしない代わりに、どれくらい価格が動くかのレンジ幅を予想します。
レンジ幅は過去のチャートからその通貨ペアがどれくらいの変動幅が想定できるかを目安にするとよいでしょう。
例えば、米ドル/円の過去5年のチャートを見ると高値ではおよそ118円、安値ではおよそ100円を記録しています。
引用元:楽天証券
チャートから米ドル/円は最大で18円の値動きを見せる可能性があるといえます。
この高低差を参考にすることでレンジ幅の予想を立てられるでしょう。
仕掛けるポジション数は適切か
仕掛けるポジション数が決まることで、どれだけ新規注文が入るかが決まります。
ポジション数を多く設定すればするほど注文が入りやすくなりますが、その分ポジションを多く保有することになります。
ポジションは最初のうちは含み損となるため、含み損に耐えられる余裕を持った資金が必要になってきます。
逆にポジション数が少なければ注文は入りにくくなるものの、1回の決済での利益率は高くなります。
相場の値動きを見て、柔軟に設定しましょう。
もしもの時の損切りルールは適切か
万が一、チャートが予想レンジから外れた時の損切りはあらかじめ考えておきましょう。
仮にレンジから外れたとしても、投資家心理では「まだ大丈夫」と考えてしまいがち。
そうした感情を捨て、「予想レンジから〇円下がったら安値のポジションから決済」とルールを決めておけば、焦って損切りすることもなくなります。
また、ストップロスを設定した場合は常に設定金額を把握しておき、全決済を避けるよう損切りを行うようにしましょう。
ここまでトラリピでの失敗にフォーカスしてきましたが、当然ながらトラリピを利用して利益を出している人もいます。
そんな人たちの多くはとある個人トレーダーが公開している情報を参考にしていました。
トラリピで稼いでいる利用者が参考にする個人トレーダーとは
利益を出しているトラリピ利用者は、鈴氏という個人トレーダーを参考にしています。
鈴氏は投資ブログを運営しており、そこでは自身のトラリピでの売買設定を公開しています。
上記は公開している売買実績の一部。
これら以外にも鈴氏は全部で10通貨ペアをトラリピで運用しており、その実績と設定を公開しています。
1週間で2万円超えも!鈴氏を参考にした利用者の実績
実際に鈴氏の運用設定を参考にしたトラリピ利用者の売買実績はこちら。
引用元:しばけん@不労所得強化中
引用元:ねやまろ@お得実行・報告隊
多くの利用者がトラリピで利益を出しています。
中には1週間の実績で2.5万円を出す利用者も。
鈴氏の設定を参考にすることで、鈴氏と同様に高い利益が期待できるようです。
トラリピを利用する3つのメリット
トラリピを利用するメリットは以下の3つ。
- 少額から投資が可能
- 細かな相場の予想をしなくて済む
- 投資にかける時間を節約できる
自動売買で利益が狙えるだけではないトラリピの魅力を見ていきます。
少額から投資が可能
トラリピは1,000通貨から取引可能です。
最低取引単位が低めに設定されているため、少額の資金からでも利用することができます。
レバレッジをかければ、米ドル/円でも1ポジション5000円以下で取引できます。
まずは少しの金額からはじめて慣れていきたいと考える利用者にとってはうれしいポイントでしょう。
細かな相場の予想をしなくて済む
トラリピには相場が上がるか下がるかの予想は必要ありません。
価格が動くレンジ幅を予想するだけでいいので、正確な相場分析など難しいことは一切行わなくて済みます。
FXのプロトレーダーでも相場を予想することは困難を極めます。
そんな難しいことにチャレンジしなくても、FX投資で利益を狙えるトラリピはどんな投資家にとってもメリットとなります。
投資時間を節約できる
トラリピは最初に運用設定を行えば、あとは設定に従って売買を繰り返すため、時間や手間がほとんどかかりません。
新規注文も決済に注文も自動なので、利用中は運用状況を確認するくらいでOKです。
相場が大きく動いた場合などは設定を見直す必要は出てくるものの、ずっとチャート画面に張り付く裁量トレードよりかは、投資にかける時間を大きく削減できます。
運用によって時間的コストも得られる点もトラリピの魅力といえます。
トラリピを利用する3つのデメリット
トラリピの利用を考える際にはメリットだけでなくデメリットも知っておくことが重要です。
デメリットとして考えられるのは以下の3つ。
- 含み損を多く抱える
- トレンド相場には不向き
- 短期利益は狙えない
利用を開始してから、「想像していたものと違った」と思わないためにも確認しておきましょう。
含み損を多く抱える
トラリピは相場が下落中にポジションを保有し、反転して上昇した時に決済することで利益を積み上げます。
その仕様上、ポジション保有中は常に含み損として抱えることになります。
あくまで含み損であるため現実的な損失ではないものの、数字が増えていくと投資家心理的に不安になってくるかもしれません。
トラリピはそういう仕組みであると割り切る気概も必要になってきます。
トレンド相場では利益が出にくい
トラリピはレンジ相場の上下動で利益を狙うため、上昇下降のどちらか一方にしか動かないトレンドでは含み損が増える一方です。
トレンド相場ではトラリピの真価は発揮されないことは留意しておきましょう。
運用中にレンジ相場からトレンド相場に変わった場合は損切りするなど速やかに対応しましょう。
手間がかからないトラリピですが、完全放置せず定期的に見直すことも失敗しないためのポイントです。
短期利益は狙えない
売買を繰り返すことで利益を積み上げるトラリピでは、短期間で利益を出すことは困難です。
小さな利益をコツコツ貯めていくことで利益を形成するため、長期での運用が必要になります。
トラリピを利用する際は長い目で見て運用する計画を立てましょう。
トラリピのまとめ
トラリピを利用した際にありがちな失敗パターンは以下の3つ。
- 下手な損切り
- 売買設定があいまい
- 安易な通貨ペア選び
いずれもパターンも運用設定やもしもの時の損切りルールをよく考えることで失敗を避けられる可能性があります。
実際にどう取引されるのか理解しないまま、なんとなくで設定しないことが大切です。
利益にこだわるなら、トラリピで稼いでいる利用者のように鈴氏の運用設定を参考にしてみてもいいでしょう。
もしかしたら、トラリピでセミリタイアを達成した鈴氏と同じような利益が得られるかもしれません。
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基本情報
名称 | トラリピ |
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運営会社 | マネースクエア |
公式サイト | https://www.m2j.co.jp/fx-toraripi |