ループイフダンはアイネット証券が提供している自動売買サービス。
簡単設定で利益が狙える点が魅力のループイフダンですが、利用者の中には「失敗した」「損失を出した」という声も見受けられます。
ただ、そんな声を聞いて「ループイフダンは稼げないサービス」と判断してしまうのは早計です。
そこで今回は、ループイフダンで失敗するリスクを減らすための3つの予防策をお伝えします。
この3つの対策は誰でも簡単に出来るので、ループイフダンで失敗したくない方は是非参考にしてください。
またこの他にも、実際の利用者が経験したループイフダンの失敗談も併せて紹介。
そこから見えた利用者がやりがちな10個の失敗パターンから、ループイフダン成功者たちの特徴を紐解きます。
目次
ループイフダンで失敗を防ぐ3つの方法
ループイフダンで失敗リスクを抑える方法は以下の3つです。
- 運用の仕組みを理解する
- 設定する値幅を広くとる
- 適切な通貨ペアを取る
簡単な設定でFX初心者でも利用可能なループイフダン。
上手に運用していくために、失敗を未然に防ぐ術を知っておきましょう。
運用の仕組みを理解する
ループイフダンを利用するうえで前提として抑えておきたいのが、運用の仕組み。
どうやって売買していくのかはもちろんのこと、設定の意味や必要になる資金も理解しておく必要があります。
売買を繰り返す仕組みが分からなければ、どうして利益が出るのか理解できません。
それはつまり、どうやって損失が出るのか分からないことにもつながります。
設定を収益ランキングから選ぶだけで始められることから、この仕組みの理解をおろそかにする利用者も少なくありません。
失敗を極力避け、運用効率を最大限高めるためにも、ループイフダンの仕組みは理解しておきましょう。
設定する値幅を広くとる
ここでいう値幅とは2つの意味があります。
注文を仕掛ける範囲(レンジ)を決める想定変動幅と注文と利確を行う設定値幅です。
同じ値幅でもそれぞれ異なる要素ですが、結論から言えばどちらも広くしておくことでリスクを抑えた運用が可能です。
想定変動幅は、どれくらいの値動きに耐えられるかを表す数値。
例えば下記は直近1年間の米ドル/円のチャート。
上下の赤線が引かれた間が想定変動幅です。
引用元:TradingView
上が約116円、下が約101円なので15円の想定変動幅といえます。
チャートを見る限り最高値から最安値までを範囲としているため、十分広くとっているように見えます。
しかし、過去10年までチャートを広げてみると、上記の想定変動幅では狭いことが分かります。
引用元:TradingView
2011年からのチャートでは約50円の想定変動幅が確認されます。
つまり、米ドル/円ではこの値まで値動きがある可能性があるということ。
15円の想定変動幅を超えると含み損となり、最悪の場合ロスカットとなります。
急激な値動きにも耐えられるように、想定変動幅は広くした方が良いといえます。
もう一つの設定値幅は注文からどれくらいの値動きで利確するかを表します。
名称でいうと「ループイフダンB15」の数字の部分。
引用元:アイネット証券
この設定値幅も広くすることで、リスクを抑えることができます。
狭い値幅なら頻繁に取引が繰り返されますが、その分保有するポジションも多くなります。
ポジションが決済できないまま膨らみ続けると、証拠金不足でロスカットとなることも。
対して設定値幅が大きければ、それだけ保有ポジションが少なくなります。
損失のリスクを抑えることができるため、失敗を避けられるというわけです。
適した通貨ペアを選択する
ループイフダンを利用するにあたって、取り扱っている通貨ペアなら何でもいいというわけではありません。
ループイフダンの基本は、安く買って高く売る取引(買い注文の場合)の繰り返し。
値動きが、一定のレンジ幅で上がったり下がったり繰り返している通貨ペアが適しています。
その点でいうと、レンジ相場を形成しやすい米ドル/円や豪ドル/円などが向いているといえます。
対して10年以上の長期間で下降が見られるトルコリラ/円などは、レンジ相場を形成しづらいため失敗するリスクが高くなります。
引用元:TradingView
通貨ペアによって向き不向きがあります。
運用の際には、レンジ相場を形成しやすい通貨ペアを選択するようにしましょう。
利用者がやりがちな10個の失敗パターン
次に、ループイフダン利用者が陥りやすい失敗を、口コミも参考にしつつ紹介します。
失敗するパターンを把握しておくことで、実際に利用したときに同じようなミスを避けられるかもしれません。
1.ランキングだけ見て選ぶ
ループイフダンでは、売買システムの設定ごと実績順に並べられた損益ランキングが公表されています。
引用元:アイネット証券
実績が良い順に並んでいるのであれば、ランキング上位の設定を選ぶだけで良いようにも考えられます。
しかし、ランキングだけを参考にするのはあまり良い判断だとはいえません。
それは、このランキングが直近1年間の実績でのみ集計されているからです。
集計期間が短いため、上位の設定が本当に勝てる設定なのかは判断できません。
集計された年だけたまたま実績が良かったということも考えられます。
そのため、ランキング上位だからと何も考えずに選んでしまうと失敗する可能性が高くなります。
実際、利用者の中にはランキングをあまり気にしないという人もいます。
ランキング上位の設定は魅力的に見えますが、あくまで参考程度にとどめておくのが良いでしょう。
2.稼働の仕組みを理解していない
ランキングから選べば自分で設定を考えなくても運用できるため、売買の仕組みを知らなくても始められます。
しかしそれでは、どれくらいリスクがあるのかを知らないまま運用することになります。
例えばですが、会社の出張の際に、カード会社から勧められたクレジットカードを作ったとします。
申し込む際、利用限度額の確認はあったが、支払い方法の確認をせずにクレジットカードを利用。
初めて届いた利用明細を見たら、リボ払いになっており、意図せず手数料が取られていたなんてケースがあったりします。
仕組みを理解せず、なんとなくで使っていたら失敗してしまうのはループイフダンでも同じです。
複雑な知識がいらないループイフダンですが、それは何も考えなくていいということではありません。
避けられる失敗は避けるためにも、どうやって損益が発生するのか程度は知っておいた方が良いといえます。
3.想定変動幅を把握していない
ループイフダンの設定では想定変動幅を直接設定することはできません。
設定できるのはあくまで通貨ペア、買いか売りか、設定値幅、取引数量、最大ポジションのみです。
そのため、想定変動幅を認識せずに運用して失敗するケースも考えられます。
想定幅を確認するには、アイネット証券公式サイトのレート変動幅確認表が役立ちます。
引用元:アイネット証券
変動幅確認表では過去何年でどれくらいの変動があったかを一覧できます。
例えば表の左上、米ドル/円の過去10年では49.8円の変動があったことが分かります。
この表を確認しておくことで、どれくらいの想定変動幅を取ればロスカットせずに運用できるか把握することができます。
4.設定値幅が狭い
注文を仕掛ける設定値幅が狭いとロスカットされる可能性が高いといえます。
利用者の中には、値幅が狭い設定で損切りにあったという人が見られます。
設定値幅が狭いと小さな値動きでも頻繁に注文と利確がされるため、利益が狙いやすいというメリットがあります。
しかし、多くポジションをとるため証拠金も増え、リスクも高まります。
設定値幅を広くとるようにすることで、失敗のリスクを抑えられるでしょう。
5.両建てで運用する
ループイフダンでは、買いと売りそれぞれ両方を同時に運用することができます。
両建てで運用することで、価格が上がっても下がっても利益が狙えます。
魅力的に見える両建てですが、その分リスクも高い点には注意が必要。
価格が上昇中は売りポジションの含み損が、下降中は買いポジションの含み損が出るため、運用中常に含み損を抱えることになります。
両建て自体が悪いわけはありませんが、リスクを考えずに行うと失敗する要因の一つになることは認識しておきましょう。
6.損切り機能をつけている
ループイフダンには自動で損切りが行われる機能を設定でつけることができます。
ただ、損切りときいてどんな機能なのかも分からずに使うと失敗のもとにもなります。
損切り機能とは、最大ポジション数を超えてポジションを保有しようとすると、古いポジションから損切りして新しいポジションを保有するというものです。
引用元:アイネット証券
値動きに合わせてポジションが保有できる機能でもありますが、欠点が一つ。
それは、含み損を確定してしまうことです。
実際に損失として決済されてしまうため、資金を確実に減らすことになります。
そのため、ループイフダン利用者のほとんどはこの損切り機能を付けずに運用しています。
損切り機能自体は便利な機能ですが、使い方には注意が必要です。
7.必要な資金を理解していない
1万円以内から始められるのが、ループイフダンの魅力。
だからといって、ロスカットに耐えうる運用をしていくにはそれ相応の資金が必要です。
必要になる資金が分からなければ、ロスカットになる危険性は高くなります。
どれくらいの資金が必要かは、公式サイトの目安資金表を確認することで分かります。
引用元:アイネット証券
想定変動幅と設定値幅から目安となる必要資金が一覧できます。
安全に運用していくためにも資金管理は徹底するようにしましょう。
8.設定の見直しを行っていない
ループイフダンは完全にほったらかしで運用できる自動売買ツールではありません。
変動する相場に合わせて設定を定期的に見直さなければ、相場の変化に耐え切れず高確率で失敗します。
実際、ほったらかしで運用した結果失敗したという人も。
引用元:投資一課長
ループイフダンを用いることで、自分で取引する手間が省けますが、だからといって完全放置で運用しないようにしましょう。
9.一つの通貨ペアに集中している
運用資金を一つの通貨ペアにすべてつぎ込んでしまった場合、そのシステムがロスカットすれば、一気に資金を溶かすことになります。
リスクを抑えた投資を行うには投資先を分散させることが重要。
一つの通貨ペアにこだわらず複数の通貨ペア、できれば円建てだけでなくドル建ての通貨ペアも入れると万が一の時にもダメージを少なくできます。
通貨ペアのどれかが失敗しても他の通貨ペアで補えれば、トータルでは負けません。
投資先を分散することで、より安全性の高い運用が可能になります。
10.適さない通貨ペアを選んでいる
ループイフダンはレンジ相場で真価を発揮する自動売買ツール。
にもかかわらずレンジ相場を形成しない通貨ペアを選んでしまっては、利益を狙いにくいです。
特に高金利通貨ペアのトルコリラ/円や南アフリカランド/円など、長期で下降トレンドになっている通貨ペアはループイフダン向きとはいえません。
たとえ直近の値動きがレンジ相場を形成していたとしても、あえて選ぶ必要性は薄いといえるでしょう。
ここまで、失敗パターンも含めてループイフダンで失敗しない方法について見てきました。
では、ループイフダンを上手に運用するにはどんなところを意識すればいいのでしょうか。
失敗から学ぶループイフダン成功のカギ
ループイフダンで運用を成功させるために大切なのは以下の4つ。
- 想定変動幅、設定値幅を広げる
- 余裕のある資金で運用する
- 完全にほったらかしにしない
- 投資先を分散する
ループイフダン運用の要でもある売買設定には十分に気を配りましょう。
特にロスカットされにくい運用にするためには想定変動幅、設定値幅の値が重要です。
リスクを抑えた設定にするにはどちらも広くとるようにしましょう。
考えて設定したからといって、運用開始後はほったらかしにしてしまうのはいけません。
定期的に運用状況をチェックして、適宜設定を見直すことが運用の成功につながるといえます。
ループイフダンで成功している人を見ると、上記4つの意識を持っている人がほとんど。
まさに成功の秘訣ともいえるでしょう。
また、成功者の中には同時に他の自動売買ツールも運用している人も見受けられます。
ループイフダンにはない売買ロジックや機能があるツールを利用することで、利益を得るチャンスを広げています。
投資先の分散という意味でも、他のツールに注目してみてもいいかもしれません。
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通貨ペアによって売買ロジックが変えられる【トライオートFXの評判】
トレンドに自動追従してチャンスを逃さない【トラッキングトレードの評判】
ループイフダン成功者の実績
最後にループイフダンでの運用に成功している方々の実績を紹介します。
失敗しない方法を学び、成功のカギをつかめば以下の方々のような利益がつかめるかもしれません。
引用元:勝負師 TINY
引用元:えりたか
利用者によって個人差はあるものの月利4~7%、中には1日で2万円を超える収支を記録している人も見られます。
ループイフダンのまとめ
ループイフダンは自動売買で利益が狙える便利なツール。
ですが設定に問題があったり、一度設定したらあとはほったらかしにしていたりすると失敗する可能性があります。
今回紹介したようにループイフダン利用者がやりがちな失敗は、少しの意識で回避することが可能です。
せっかくループイフダンを利用するのであれば、失敗を避けたいもの。
失敗パターンを反面教師にし予防策を身につけることで、ループイフダンを利用した際に成功をつかめるかもしれません。
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基本情報
名称 | ループイフダン |
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運営会社 | アイネット証券 |
公式サイト | https://inet-sec.co.jp/systrd/ |